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2012年10月10日水曜日

歯ならび・かみ合わせを悪くする口腔悪習癖① 口呼吸

口で呼吸すること口呼吸(こうこきゅう)といいます。

乳幼児期でのおしゃぶりの非使用などにより、鼻で呼吸する習慣(鼻呼吸;びこきゅう)が獲得されず、口で呼吸する習慣が身についてしまうようです。

口で呼吸するため、ほぼ常時、口が半開きになっています。










口が常時に開いていると、上顎の横方向の成長が悪く、上顎の幅が狭くなり、その結果、歯ならび・かみ合わせが悪くなることが多いです。



















口呼吸の悪影響は歯ならびだけでなく、他にもあります。

例えば、口腔内が乾燥することによりプラークなどの汚れがこびりつきやすくなり、カリエス(ムシ歯)や歯周病(歯肉炎や歯周炎)のリスクが高まります

紅茶、麦茶、ウーロン茶、緑茶やコーヒーの飲用などによる着色も多くなります

これらのことはちょうど、カレーを食べた後のお皿やコーヒー飲んだ後のマグカップを、水を張らずにそのまま台所に放置した状態を思い浮かべると、ご理解していただけると思います。


また口呼吸の人は、食事の際クチャクチャ音を立てて噛むことが多いようです。鼻で呼吸する習慣に乏しく、口を閉じて噛むと息苦しいためと思われます。

これを逆手に取れば、口を閉じて噛むことは鼻呼吸獲得の練習になります。まずは口を閉じて5回噛むことからはじめてみてください。食事が嫌にならない程度の回数から順次慣らしていくことが肝要です。


さらに、目の下にクマができるのは口呼吸の人に多いようです。


本来、日常生活においては、呼吸は鼻で行い、口唇は閉鎖しているのが理想です。
(大量の酸素を必要とする運動時は、口で呼吸する方が合理的です。マラソンでは鼻で息を吸い、口から息を吐くようですし、水泳では顔を水面に出して息を吸い、水中で息を吐きますが、当然いずれも口からです。)

なお、鼻咽腔疾患(アレルギー性鼻炎,咽頭扁桃肥大[アデノイド],など)により鼻呼吸が困難なケースもあり、そのような場合は耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。